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東京長高会 メルマガ2009年2月

東京長高会は関東在住の長野高校出身者による交流会です。

当会は同窓の交流を促進するため定期的に講演会を企画し、

隔月にメルマガを発信しています。

今後の配信を希望されない方は以下にご連絡いただければ

以降は配信をいたしません。

  東京長高会 連絡係 柳町明敏

  e-mail: akitoshi.yanagimachi@ninus.ocn.ne.jp

 

 

この度は、

学友だより≫には、高校15回の高野真弓様からご寄稿い

ただきました。

学年だより≫には、高校10回の野村元久様からご寄稿い

ただきました。

緊急連絡として高校42回の三神万里子様から、同氏がフランス

人類学者、歴史学者のエマニュエル・トッド氏へ単独インタビューした内容

228日(土)、夜10時よりNHKBS1 「未来への提言」にて放送される

との連絡が入りましたので、ご案内いたします。 

 

 

**********≪学友だより≫**********

このコラムでは、同窓から記事を寄せていただいております。

この度は、中央区で高野真弓税理士事務所を営まれております

高校15回の高野真弓様からです。

また同氏は当会の前幹事長で、前任幹事長才口千春氏の後を引

き継がれ平成12年から17年の間、当会の発展にご尽力され

ました。

 

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『徒然に思う事』

                                  高15回 高野真弓

 

 

 温もった土の匂いのする日曜日の午後、私は妻と連れ立っ

て散歩に出かけた。

例年であれば硬く張りつめた空気が頬を刺してくる季節、

冷気の中を微かに沈丁花の香りが寒中にあって待ち遠しかっ

た春の息吹を感じさせてくれていた。

しかし、今年はすでに散歩の足を進める路一杯に、沈丁花の

香りが溢れている。

傍らの垣根越しに見える沈丁花は、ピンクの蕾を過ぎて早

満開に白い花弁を見せている。

 今年は何もかもが早咲きしているらしい。

自宅のベランダに鉢植えになっている「河津桜」も、今朝

ほぼ7〜8分咲きになって薄紅色の花房を見せている。

 私は子供のころから桜が好きで、56年前のある日のこと、

伊豆の河津まで花見に出掛けてみた。

曇り空に雨の追い打ちに会って散々な日であったが、そんな

ことを帳消しにしてくれる見事な桜並木を見ることができた。

その見事な桜に感激して、「河津桜」の苗木を一本購入する

ことにした。

我々は都会暮らしなので、その桜がベランダに置く鉢植え

となるには、可哀想と思ったが、手に余ったら信州の家の庭

に移せばいいと思って伊豆急「踊り子号」に乗って我が家の

「桜子」に生った。

23年で花が咲くようになるよ」河津の植木屋の親父が

請け合ってくれた。

かわいい「桜子」に、女房共々水やりを欠かさず、他の植木

たちが嫉妬する程丹精した。

甲斐あって23年といわれたのに翌年45個の花を着けた。

以来毎年花数が増えて70センチほどの高さながら見事な桜木

に育ってくれた。

何事も丹精すればそれは見事に答えて呉れる物である事に

感激している。

ベランダに、屋上に、鉢が一杯置かれ一年を通じて家を空

けるわけにもいかず、旅行も儘成らない。

けれど水遣りしようと朝戸を開けて、思いがけず朝日の中

に見事な花を見た時は“明日又しっかり水をあげよう”

と思う。

 高速道路を隔てて銀座の都会の真っただ中。こういうところ

に住んでいるとネオンばかりの街かと思われているが、此れが

大間違いで、四季がはっきりしていて花や花木が潤沢に植えら

れている。

ついこの間は、我が家の椿の花と山茶花の花に、メジロが群れ

をなして蜜を求めて訪問してくれた。

 鳥と言えば、朝が明けるとまずカラスが賑やかに鳴き交わ

して銀座の前夜の残飯を取り合って空中戦を繰り広げる。

その喧騒が一段落すると、何処からかヒヨドリが姦しく鳴き

交わしながら餌を探してビルの屋上を飛び回る。

一頻鳴き交わして突然静かになると「チチ」、「チチ」小さな

声でメジロが群れてやってくる。

花から花へ飛び移りながら愛らしい仕草で足早に去って行く。

もう少し居て呉れないかなと思う間もなく群れで飛んで行く。

最後に忙しく体を動かしながら、雀が一日中我が物顔で遊んで

日が暮れてゆく。

 この頃暖かくなると、我が家のベランダや屋上の花や花木に

鳥の他にミツバチが足繁く通ってくるのに気が付いた。

特に一昨年あたりから急に増えたように思っていたら、銀座

4丁目の王子製紙ビルの屋上で養蜂している事が分かった。

昨夏、見学会があったので、早速見学に行ってみた。

あわよくば家でも試してみようと勇んで出かけた。

意に反して面白半分ではとても手に負える物で無い事が判明。

しかも、一匹のミツバチが一生涯に集められる蜜の量は小さじ

一杯程度、しかも危険と隣り合わせの命懸けと聞かされて面白

半分で手掛けたら、其れこそ蜂に済まないと心を入れ替えた。

それ以来蜂蜜を食する度に感謝して頂いている。

〜〜〜〜〜

銀座4丁目で養蜂と聞いてびっくりしますが、銀座には結構花や

花木が多いものです。

街の通りの名前にも「サクラ通り」「マロニエ通り」「花椿通り」

等がありますし、又各通りの植え込みも花木が植わって季節ごと

に花が咲き、花の香りが辺りに漂っています。

 そんなことにも注意を払って銀座を散策して観て下さい。

別段銀座のコマーシャルをする心算ではないのですが、我が

家の窓から見えた景色を何と無く綴って見ました。

 もうすぐ桜の満開になる季節が遣って来ます。

長野高等学校の校舎の周りの桜並木は、今年も一杯に花を付けて

新しい後輩が緊張した面持ちで入学して来る事でしょう。

後輩たちが悔いのない高校生活が出来る様祈ると共に、後輩たち

が社会に巣立った時、暖かく向かい入れてやれる先輩でありたい

と思っています。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆≪学年だより≫☆☆☆☆☆☆☆☆

高校10回の学年幹事長、野村元久様から寄せていただき

ました。

お仕事では記事を集められていますが、この度はお忙しい中、

原稿を書いていただきました。

 

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『世界は広く、そして狭い』


                                  
長野高校10回 野村元久

 

 

10回生は入学は長野北高、そして昭和33年長野高校とな

って最初の卒業生です。昭和33年はご存じの当時世界最高

(333m)の東京タワーが完成した年です。

私達首都圏在住の長野高校10回生同期会はこの卒業年33

年と校歌「山また山」を倣って「山々会」と称する会合を年

に数回開催しています。

昨年は卒後50年と云う事で長野高校10回生卒業50周年

記念同期会が9月27日(土)に120名が長野に参集し

上山田 清風園にて盛大に開催されました。

また此れより先に善光寺大勧進萬善堂で同期48名の物故者

法要を厳かに執り行いました。

 思えば東京長高会も、私が関わりだした40年前は日本橋

室町に在った長野県人会事務所に東京長高(中)会事務局があ

り、年次総会は東條会館が定例会場で、多い時には400名

近い同窓(長野中学、長野市立中学、長野高校卒業)で威容の

感(私も若かったせいか老人会の様にも思えたが)がありま

した。

今は若い期の方々が中心に、また女性も積極的に会運営に参加

され、新しい同窓会の姿で活発に楽しく開かれており、昔と様

変わりの隔世の感が有ります。
 ところで、此処で表題の「世界は広く、そして狭い」に触れ

させて頂きます。

私の仕事のひとつに、全国約10万の病・医院経営医師を中心

The Japan Medical Society/J MSを運営しており、その医師

向けに総合情報誌、月刊J MSを16年に亘り発行しております

が、以前に巻頭特集でWHO(国連世界保健機関)西大平洋地域

事務局長の尾身 茂さんと対談のおり、尾身さんが「今、自分

がこの任務に就けたのは当時のフィジー大使のお陰です」と云

われたので、私が「小林二郎(長野高校10回)さんですか」

と聞いたら「そうです」と云う事で、私が「実は小林大使は長野

高校の同期です」というと大変驚かれ、当時この就任選挙が国連

加盟国間であり尾身さんが日本政府から推薦され立候補されたが、

当時のWHO西大平洋地域事務局次長であった韓国の韓(ハン)

さんと接戦になり一国一票の中で、フィジーは周辺島国の票を

入れ9票という正に当落のカギを握っており、そこで韓国は

フィジー首相周辺を取り込み、日本は苦戦を強いられていた

ところ小林大使がフィジー首相に繋ぎ、お陰で就任出来たと

云う事でした。

尾身さんはその後、国際会議などでお会いする度、小林二郎

さんに対する謝辞を云われておりました。尾身さんもこの

3月、長年の任期を終え帰国され、また新たな活躍が期待

されております。小林二郎さんは外務省に入られ上海総領事、

フィジー大使、バングラデシュ−大使などを歴任し日本に

戻られてからは、今や東京長高会のレギュラー出席者となっ

ております。

世界は広く、そして狭い、我が同窓の多士済々を身近に感じ

た嬉しい思い出のひとつです。

 

 

★★★★★≪緊急連絡:NHK1時間番組のお知らせ★★★★★

たまたま、このメルマガを編集している最中に、高校42回の

三神万里子様から掲題の案内が届きましたのでお知らせします。

 三神様はジャーナリスト・経済番組キャスター・信州大学経営大学

院客員准教授で、昨年、「長高のOBマネジメント・読売新聞コラム

によせて」と題した原稿をいただき当メルマガ2008年8月号のコラム

≪学友だより≫に掲載しました。

 

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柳町様、荒井様

CC:東京長高会の皆様

 

 平素よりお世話になり誠にありがとうございます。

 先行き不安な動向が続いておりますが、今週土曜日の228日、夜10

よりNHKBS1 「未来への提言」にてフランス人類学者、歴史学者のエマニュエル・

トッド氏への当方の単独インタビューが放送されることになりました。 
  ソ連崩壊と米国金融破綻をいずれも経済学でも政治学でもないアプローチ

から予言し、特に現在トピックになっている保護貿易を以前から推している方です。

 フランスのイラク派兵反対もトッド氏の分析が一部を担っていたと言われております

が、先日、オバマ就任の翌日にパリに伺い移民問題も含む日本と世界の

今後を1日割いていただき伺うことができました。
  編集されるため一部のみの放送になってしまうかと思いますが、今後の

動向予測の一端として、皆様にご高覧いただけましたら幸いでございます。

追伸)
 昨年までは地域経済を集中的に追っていましたが、今年は海外出張

も並行して少し増えそうです。
 ローカルとグローバルをフラットに見ると同時に、1次産業から3次産業まで、

国際政治から地域経済までを横断的に見ていけるよう、尽力したく思っております。

 信大での教鞭も続きますが、相変わらず拠点は東京です。
 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

ジャーナリスト・信州大学経営大学院客員准教授
経済番組キャスター
三神万里子
 

 

 

 

※※※※※※※※※≪幹事会だより≫※※※※※※※※※

 

 時の経つのは早いもので、高14回の荒井寿光会長の下で

高19回の矢島良彰幹事長他が当会の運営を執り行うように

なってはや3年が過ぎました。

 去る2月2日には、新井会長、副会長の宮川明氏(15回)、

田中信義氏(16回)、猪瀬直樹氏(17回)、窪田彰氏

(19回)、並びに矢島幹事長、4名の副幹事長の全員が

参集し、本年の活動方針について打ち合わせしました。

 その結果、活発に活動して同窓の輪を広げるという基本

方針は変わりませんが、昨年までは年3回の講演会を本年

は4回開催することにチャレンジし、より多くの若い人に

参加を呼び掛けようということとなりました。

 また本年は、長野の同窓会のご協力を得て、小池俊介

副幹事長が中心となって首都圏に住む予定の卒業生に当会

を紹介し、住所等を当会に連絡するはがきを配る予定です。

 来る3月3日の18時30から、学年幹事が月島区民会館

に参集して、本年の活動方針を確認することになっております。

 3年も経つとマンネリ化する恐れもありますが、気を引き

締め皆様のご協力をいただきながら幅広い同窓が集える

オアシスのような会にしていきたいと思います。

(連絡係 柳町明敏)

 

 

*******************≪編集後記≫********************

 この号においても、皆様お忙しいにもかかわらず記事を寄せて

いただきましたこと、ここに厚く御礼申し上げます。

いつも感心するのですが、皆さん年齢とは関係なしに活躍され、

それにもかかわらず、東京長高会というボランティア活動にも

ご尽力いただいている姿を拝見すると、これから本格化する

高齢化社会の中で我々は何をなすべきかがだんだん見えてくる

ような気がします。

 このメルマガも隔月定期発行から1年が経とうとしていますが、

少しずつ定着して皆様の活動している様子が伝われば幸いです。

 

2009226

編集長:小池俊介

編集委員:左治木幹夫、榎本功子、柳町明敏

 








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